東京オリンピック、競泳日本代表の座に内定している池江璃花子選手。
その池江選手のSNSに、東京オリンピック開催について「辞退してほしい」「反対の声をあげてほしい」という投稿が届いているというニュースをネットで見ました。
私個人の率直な意見ですが、池江選手に対して、なぜそんな理不尽な要求ができるのかと、怒りすら覚えます。
池江選手は、長い闘病生活を経て白血病を克服し、競泳選手として奇跡の復活を果たしたばかり。その彼女に対して、オリンピックを辞退しろとは、何と無神経な人たちでしょうか！
現在、コロナウイルスの変異株が全国的に猛威を振るい、7月のオリンピック開催が疑問視されているのは確かです。このままオリンピックを強行すれば、さらなる感染爆発も否定できません。
しかし、東京オリンピックの開催について苦言を呈する矛先が選手（アスリート）たちなんて、とんだお門違いでしょう。
オリンピックの是非を問うなら、日本政府、東京都、オリンピック組織委員会、IOCなど、オリンピックの運営に直接決定権のある組織に対して物申すべきです。
池江選手に、「オリンピックを辞退してほしい」「反対の声をあげてほしい」という人たちは、飲食店や旅行業界で働く人たちにも、「飛沫感染してクラスターが起きやすい」「人流を止めるべき」だから「廃業しろ」とでも言うつもりでしょうか？
いずれにせよ、このような理不尽な要求を選手（アスリート）たちに向けるのは、どう考えても間違い。
抗議するなら、選手たちではなく、未だにロクなコロナ対策を打ち出せない現政権に対してやるべきだと思います。コロナ発症から1年以上経って、PCR検査は望んでいる人が受けられず、感染者は増加し続け、医療崩壊も現実味を帯び、病床数は1年前と変わらず、ワクチン接種はOECD主要37ヶ国中で断トツの最下位。
東京オリンピックを危うくしているのは、池江選手ですか？
違うでしょう！
不満があるのなら、伝えるべき矛先を間違えないようにするべきです。
池江選手やその他のアスリートに、八つ当たりするのは絶対に止めましょう！
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