異なる2つの文化の中で、2つを吸収する娘と、一触即発の夫と妻。普通の家族日記なんですけど、とんでもない話も頻発する家族の日記です。
ワクチン 拒否 危険

ワクチン 拒否 危険

新型コロナウイルスの感染は継続的に拡大し、世界はワクチンの開発を待ちわびています。

このような切迫した事実とは裏腹に、予防接種を拒否する「ワクチン不要論」を信じる人が増えているようです。なにやら、自分の子供に予防接種を受けさせる事すら躊躇しているのだとか。

このような傾向は、「ワクチン不要論」を唱える本が数多く出版されている事実が背景にあると思います。

 

私には、4歳の子供がいます。母子手帳に記載されている予防接種は受けさせています。

理由は、1つだけ。

自分の子供がウイルスに自然感染して、重篤な症状に苦しんだり、後遺症が残ったり、生命の危機に瀕して欲しくないからです。

 

人類は、これまで感染症によりどれ程の尊い生命が失われたでしょうか。

1796年、英国の医学者エドワード・ジェンナーが、人類史上初のワクチンである天然痘ワクチン発見し、その後、ルイ・パスツールが応用の道を開いたことにより、感染症に対するワクチンが作られるようになりました。

人類は、長い年月をかけて、見えないウイルスに英知で対抗してきたのです。その人類の英知がワクチンに他なりません。

 

ワクチン不要論に安易に傾倒する人は、ワクチンの危険性のみを過度に強調する出版物を読んでいます。

私も、医師やジャーナリストの書いたワクチン不要を説いた本を読んだことがあります。正直な感想としては、非科学的で根拠に乏しいとしか言いようがありません。

 

このようなワクチン不要論を説く著者に、子を持つ親としていくつか質問があります。

*質問その1:
あなたのワクチン不要論を信じて、予防接種を受けず、ウイルスに自然感染した結果、後遺症が残ったり、命が絶たれるなどの事態に陥った場合、あなたはどう責任を取るつもりですか?

責任など取れようはずがありません。

最近の新型コロナウイルスの問題でもそうですが、感染症のパンデミックにおいては、ワクチンの接種が生死を分ける重大な問題になります。

*質問その2:
ワクチンが不要であるという、人類が感染症を何とか抑えてきた努力の歴史を根底から否定するような説が本当なら、なぜ世界的に権威のある医学雑誌や学会に論文を寄稿しないのですか?

日本だけの出版物にせず、ワクチン不要が本当なら、世界にその重大事実を知らしめるのが医師やジャーナリストの使命ではないでしょうか?

*質問その3:
あなたたちの言う通り、全世界的にワクチンを全廃したら、その後の世界はどうなるのでしょうか?

*質問その4:
新型コロナウイルスのワクチンが開発されたら、あなたとあなたの子供は、ワクチンを接種しないのですか?

 

医学において100%はあり得ないことは、私にもわかります。

季節性インフルエンザの予防接種を受けたからといって、絶対に感染しないとは限りません。

しかし、「備える」ことはできます。目に見えない感染症に無防備であることは、あまりに危険です。

子供は、予防接種を受けるか受けないかを自ら決められません。

その決定権は、親にあります。

ウイルスの自然感染の危険性を回避できるのも親の意志、ウイルスに自然感染させようとするのも親の意志です。

むやみにワクチン不要論を盲信して、予防接種を拒否することは危険です。

ワクチンが人類を救ってきたことは、否定しようのない事実です。

私たちは、感染症の拡大が劇的に抑えられた後に生まれてきた世代です。

感染症の恐怖とワクチンの効果、どちらも実感していない世代だという事です。

親は、子供の為に、医学的根拠に基づいた判断をしてあげようではありませんか。

 

 

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