軍人、民間人を問わず、被害が深刻になっているウクライナ。
私が、ニュース番組でウクライナ情勢を見る頻度が高いので、子供の目にも止まりやすくなってきました。
先日、ウクライナ人の女性が、自分の子供を抱きしめて泣いている場面がありました。
私の6歳の娘が画面をジッと見ています。
「パパ~、なんで、この人、泣いてるの?」
どう答えるべきかと一瞬考えましたが、事実を伝えるしかありません。
「この女の人には、子供が2人いて、1人が爆弾が落ちて死んだんだって。凄く可哀想そうだね。子供がいなくなって、凄く悲しいから泣いてるんだよ。」
「え~、なんで爆弾が落ちてくるの?」
「国と国とが喧嘩をしてるんだよ。戦争って言うんだ。」
「なんで、戦争するの?」
「ロシアのプーチン大統領が、ウクライナを自分のものにしようとしてるわけ。本当は、戦争なんかで自分のものにできないんだけど、プーチン大統領が無理やり自分のものにしようとしてるんだよ。この戦争で、爆弾を落としたりして、悪いのはプーチン大統領なんだ。」
「え~、じゃあ、プーチン大統領にパンチとキックすればいいじゃん。」
ロシア・ウクライナ情勢とプーチン露大統領の事など、6歳の子供に理解はできないでしょう。
しかし、テレビの画面越しとはいえ、人の苦しみや悲しみに、6歳の子供なりに共感することができたなら、ウクライナ情勢のニュースは子供にとっても一定の意義があったと考えます。
特に、娘は、プーチン大統領にパンチとキックをしたいそうですが、娘の代わりに、西側民主主義諸国は、経済制裁という名のパンチとキックをプーチン大統領に浴びせているところですよね。ある程度、意味を成す発言かな、と親バカながら思います。
世界で起こることに対して、どうせ理解できないなんて思わないで、その後、どう考えるのか、どう感じるのかは、子供に一任していいのかもしれません。
子供なりに現実に起こることに自分の意見を持つことは、最初から答えがある試験問題が解けるようになる事とは別次元の能力を育む大切な教育だと考えます。