小学校3年生の娘が、最近こんなことを頻繁に言います。
「(担任の)先生は、昼休みの時間に、いつも隠れてタバコを吸ってる!」
近年の健康志向により、タバコは社会的に許容されなくなってきました。
特に、第一種施設である学校では「敷地内禁煙」が2019年7月1日に施行され、2020年4月1日をもって全面施行となりました。ちなみに、第一種施設とは、受動喫煙により健康を損なうおそれが高い者(子どもなど20歳未満の者、患者等)が主として利用する施設のことです。
学校での敷地内禁煙は文部科学省の通知であり、文部科学省公式サイトでも「学校における受動喫煙対策について」というページで閲覧できます。
日本では、20歳以上の大人の喫煙は合法であるので、学校の先生がタバコを吸うこと自体に問題はありません。また、学校では、喫煙をする先生たちは、特別に設置された喫煙場所(特定屋外喫煙場所)でタバコを吸っていますから、何も問題は無いわけです。
しかしながら、生徒の模範となるべき学校の先生たちにとって、その立場上、大手を振って喫煙できないという厳しい現実があるということでしょうか。。。。
このような社会的嫌煙傾向、そして、我が家では私、妻、祖父、祖母にいたるまで喫煙者が全くいない環境なので、8歳の娘の目には、学校の先生たる者がタバコを吸っている姿が異様に見えてしまうのでしょう。
娘が担任の先生の喫煙について話す時、決められた場所である限り、大人はタバコを吸っても良いと言っています。
まぁ、それでも娘は納得していない様子ですが。。。
現在では、先生たちは、あくまで喫煙ルールの枠内でタバコを吸っています。
私が学生だった昭和の時代は、学校内はタバコ無法地帯でした。
職員室はタバコの副流煙で煙たく、タバコを吸う先生の口臭はそれはそれは酷かったことを記憶しています。
また、自分は喫煙者なのに、生徒には「タバコを吸うな!」と言っていた先生が多かったんです!
私たちの世代までは、教育の場でも、こんな理不尽なことがまかり通っていたんですよね。
そんな時代と比較すると、今は、かなりまともになってきたと思いますよ。
特定屋外喫煙場所でタバコを吸う限りは、喫煙者である先生もタバコを吸うことができるわけですが、もし、子供たちに「タバコを吸うな」という指導をする立場であるのなら、自らも非喫煙者でないと説得力に欠けるでしょう。
「あんただって吸ってるじゃん!」と子供から思わぬ反撃を受けるなど、子供の心に響かないお説教になるだけだからです。
教育の現場だけに関わらず、社会全体として、今後タバコに寛容になることはまずあり得ないでしょう。