NHKの「特設サイト 新型コロナウイルス」によると、2021年9月3日(金)時点で、日本国内のコロナワクチン接種率は以下のようになっています。
・接種1回:58.0%
・接種2回:47.0%
日本の人口の約半分近くがワクチン接種を2回終えていることになります。
ここまでは、ワクチン接種率は飛躍的に伸びています。やはり、感染や重症化のリスクを少しでも軽減しようという人から接種を希望しているからでしょう。
私の職場でも職域接種が行われましたが、ほんの少数の人たちは接種をしないようです。
ワクチン接種をしない人は、以下のような理由を挙げています。
*副反応が怖い。
*100%予防できない。
*免疫抗体が減っていく。
*異物を体内に入れたくない。
*妊娠できなくなる。
*感染が落ち着いてから接種する。
*陰謀論
印象としては、どの理由も科学的および医学的な根拠に乏しいと思うのです。
副反応については、それは誰でも怖いでしょう。私個人も、2回目の接種後には酷い副反応に悩まされました。その代わりに、コロナウイルスに対して免疫を得たのです。
100%予防はできないし、ブレイクスルー感染もあります。しかし、感染や重症化のリスクは軽減できます。
また、100%予防できないのは、季節性インフルエンザの予防接種も同じです。季節性インフルエンザは、仮に感染しても治療薬が処方されますが、コロナウイルスには、現時点では治療薬は存在しないし、病院でも処方されません。
免疫抗体は、打った直後から時間を経て減っていくので効果が無いという意見は、まことしやかに広がっています。
しかし、免疫抗体がゼロになるわけではありません。
藤田医科大学公式HPでは、この件について以下のように論じられています。
ワクチンの効果は抗体産生だけでなく、細胞性免疫によるものもあります。抗体価の低下がどの程度ワクチンの発症予防効果、重症化予防効果などの低下を示しているかは今後も研究が必要です。
また、海外のように、3回目の追加接種も今後考えられます。
異物を体内に入れたくないのは、誰でも同じです。では、異物としてコロナウイルスが入るのと、ワクチンが入るのとでは、どちらが良いのでしょうか?
妊娠ができなくなるというのは、完全なデマです。厚生労働省公式HPでも、不妊説には根拠が無いと論じています。
感染が落ち着いた後なら、わざわざ接種する必要があるでしょうかねぇ??
最後に、「コロナは存在しない」「ワクチンは国家ぐるみの陰謀」などと本気で信じている人たちも少なからずいるというから驚きです。
ここまで個人的な意見で恐縮ですが、ワクチン接種をしない人の理由は、やはり、恐怖やデマなど、根拠が著しく欠如したものばかりのような気がします。
希望する人が接種し終えた後は、2回接種した人たちを中心に経済を回していく方向性を政府が打ち出すことは明白です。
ワクチン接種証明書がデジタル化されると、飲食、旅行、スポーツ観戦、イベントやコンサートへの参加など、2回接種した人を優遇して解禁されていくでしょう。
逆に、そうでもしないと、経済は回りません。
ワクチン接種は、個人の選択に一任されています。しかし、コロナ以前の生活を取り戻したいなら、治療薬が病院で処方されるまでは、ワクチン接種が最も有効なコロナ感染予防対策だと言えるでしょう。
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