異なる2つの文化の中で、2つを吸収する娘と、一触即発の夫と妻。普通の家族日記なんですけど、とんでもない話も頻発する家族の日記です。
母性とは 本能

母性とは 本能

「母性」とは、一体何でしょうか?

私個人的には、「母性」というものに対し、これまで以下のような印象を抱いていました。

女性だけが本能的持つ、産んだ子供を守り育てるための普遍的な愛情

 

しかし、最近、母性とは、自分が思っていたものとは全く違うのではないかと考えるようになりました。

その理由は、自分の子供を虐待したり死に至らしめるような母親が、ニュースなどで頻繁に報道されるようになってきたからです。

女性の本能的な愛で我が子を守るはずの母親が、自分の子供を虐待するという事実は、「女性だから母性がある」というこれまでの定説と矛盾します。

 

では、母性はどのように定義されているのでしょうか?

 

ネット上の「コトバンク」では、以下のように定義されています。

*精選版 日本国語大辞典:
女性が、子どもを守り育てようとする母親として持つ本能的な性質や機能。

 

*デジタル大辞泉:
女性のもつ母親としての性質。母親として、自分の子供を守り育てようとする本能的特質。

これら2つは、本能に基づいた定義ですね。

 

しかし、同ページの「ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典」では、上記とは異なる定義となっています。

母性は,本能的に女性に備わっているものではなく,一つの文化的・社会的特性である。したがって母性は,その女性の人間形成過程,とりわけ3~4歳ころの母親とのかかわりによって個人差がある。(一部抜粋)

ブリタニカは、「母性は,本能的に女性に備わっているものではない」としています。

 

また、世界保健機関(WHO)では、母性は以下のように定義しています。

母性とは現に子どもを産み育てるものの他に、将来子どもを産み育てるべき存在およびその役目を果たしたものをいう。

WHOは、産み育てるという親としての責任に言及しています。

 

ここまでで、母性には、絶対唯一の定義があるわけではないことがわかりました。

 

総合的な判断として、現実的かつ客観的に結論を下すなら、母性とは、全女性共通の遺伝子ではないと言えます。

これまでの母性の概念は、都合良く人工的に作られた何らかの情報操作だった可能性も否定できません。

 

生まれてきた子供を、無条件の愛情をもって育てて自立させる責任感こそ、母性の現代的な解釈として適切です。

産みの親、育ての親に関わらず、子供をまっすぐに育てた、または育てている全ての人物が、母性を後天的に学び取るのだと思います。

 

それが父親であれば「父性」であるし、「父性」も認知されて然るべきだと思います。

母性という言葉が一般的に認知度が高いのに対し、「父性」という言葉はほとんど使われないのはなぜでしょうか?

恐らく、女性は妊娠と出産という命がけの試練を経て母親になるからでしょう。

これだけは、男性は経験できませんから。

 

それと、日本では、子育てを母親に丸投げする父親がまだまだ多いからでしょうかね。

しかし、現実には、子育てに奮闘している父親だって少なからずいます。

余談ですが、こう考えていくと、日本の離婚裁判では、まだまだ母性優先で、時代に追いついていませんね。

母性は全女性の本能であることに医学的および科学的根拠が証明できない以上、女性の母性を盾にした母親優先主義には根拠はありません。

 

全女性の本能的母性は神話です。

責任と愛情を持って子育てする女性にこそ、母性を語る資格があります!

また、母親と同等に子育てに関与しない父親は、父親を語る資格すら無いといえます!

母性とは、子育てに真剣に奮闘する全ての者に芽生える、後天的な学びの境地であると私は考えます。


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