最近、仕事から帰宅してからも、妻も私もやる事があり、6歳の娘の相手をしてあげられない事があります。
ですから、娘をお風呂に入れてあげる時間が少しずつ遅くなって、寝る時間も少しずつ下がってしまいがちです。
昨夜が、正にそんな感じでした。
気が付けば、夜の10時。
「しまった!また遅くなった。」と思い、娘に「お風呂に入るよ~。」と声をかけました。娘は、一人で大好きなお絵描きをしています。
「パパ~、今日は一人でお風呂に入る。」
私は間髪入れず「一人でお風呂に入れないでしょう?」と言うと、娘は「大丈夫。一人でできるよ~。」と言います。
私は、正直、心の中で「おいおい、まだ無理でしょ。」と思いました。
しかし、娘がサラっとそう言うので、「そしたら、一人でやってみる?パパが見ておいてあげるから!」と言って、とりあえず、娘のお手並み拝見としたのです。
娘が浴室に入り、シャワーを出す音が聞こえました。「熱いお湯に、火傷とかしないかな?」と心配になり、浴室の前でしばし待機していました。
シャワーの音が止まり、どうしているか気になったので、浴室を開けてみました。
そしたら、シャンプーで髪を洗っていたのです。見ていると、結構上手に洗っているではありませんか!
髪の洗い流しは、かなりぎこちなかったので、私が手伝ってあげました。その後、髪にコンディショナー。そして、洗顔。最後は、タオルに液体石鹸を付けて、身体を洗いました。ここも、手の届かない部位は、私が手伝ってあげました。
髪、顔、身体と、6歳の子供ですから、手の届きにくい部分に洗い残しが少なからずあることは、言うまでもありません。
しかし、身体の各部位の洗い方、洗う順番は、ママとお風呂に入りながら、子供なりに習得しているんだろうと思います。
子供って、学んでないようで、日々学んでいるのですね。
昨夜は、親の私が娘のできる事を過小評価していました。
やはり、やらせてみるべきなんですよね、子供には。
ふと、山本五十六海軍大将の人材育成の名言を思い出しました。
「やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ。」
「話し合い、耳を傾け、承認し、任せてやらねば、人は育たず。」
「やっている姿を感謝で見守って、信頼せねば、人は実らず。」
山本五十六さんは、組織の中の人材育成についての語ったのでしょうが、この名言は、子育てにも立派に当てはまります。
子供には、失敗して欲しくない思いが強過ぎると、やらせてみることをついつい躊躇してしまいがちです。
しかし、子育ての本質は、「やってみせ」、「言って聞かせ」、「させてみせ」、「ほめてやる」ってことなんでしょう!
一人でお風呂に入れた。
娘には、「自分でできる!」という自信になってくれればと思います!