ネットスラングで、「男女平等パンチ」というネットスラングがあるようです。
意味は、「相手の男性であろうが女性であろうが容赦せず、パンチを浴びせる行為」。語源は、アニメ化された「とある魔術の禁書目録」。
日本でも、かつての男尊女卑から、法律の整備を経て男女平等社会への取り組みが進行しつつあります。
日本社会全体でもこの方向性ですが、我が家でも男女平等を、子供が声高に主張し始めたのです。
6歳の娘は、毎週土曜日は、おじいちゃんとおばあちゃんと過ごすことにしています。
日曜日、娘が帰って来た時、必ずこう言います。
「おじいちゃんは、ソファに座ったままで何もしない。おばあちゃんだけが働いている。おじいちゃんもおばあちゃんを手伝わないと。」
6歳の孫とはいえ、高齢の日本人男性にとっては厳しい意見でしょう。
祖父は、今年82歳。昭和初期の生まれで、「男子厨房に入らず」の世代。「おい、お茶。」「おい、新聞。」で、祖母がそれを持ってくる。祖母も同じ世代なので、それに対して大きく違和感を持っていません。
80代の日本人男性に、このような男女不平等な習慣を改めるよう助言したところで、もう無理があるような気がしますが。。。。
しかし、男女分け隔てなく、自分のことは自分でするように育てられた6歳の娘にとっては、祖父と祖母の関係が非常に不公平に見えるのでしょう。
私は、娘に「男/女だから〇〇するべき/××するべきでない」というような、性別で区別するような事をなるべく言わないように心がけています。
男女で明確に区別するべき事は、日本語での「男言葉」と「女言葉」の使い分けくらいなものです。
娘への躾に関しては、男女平等の取り組みを最優先しているわけではないのですが、自然とそういう視点が身に付いたのでしょう。
私が娘に生活習慣を通して意識して欲しいのは、後天的な努力で現状の変更が困難な事、つまり、性別、人種、国籍などで能力の優劣をつけたり、公然と差別するような人間だけにはなって欲しくないという事です。
おじいちゃんとおばあちゃんの関係について、娘なりに男女平等の原則に気が付いてくれて、親としては少し嬉しく感じました。
社会の隅々まで男女平等が行き届いているとは言い難い日本。
娘が、家族の中に留まらず、社会の中の男女問題にどのような意見を持っていくのか、見守りたいと思います。