異なる2つの文化の中で、2つを吸収する娘と、一触即発の夫と妻。普通の家族日記なんですけど、とんでもない話も頻発する家族の日記です。
咳 エチケット マスク

咳 エチケット マスク

依然として感染が拡大している新型コロナウィルス。

自分自身も周囲も、神経質になっているのがうかがい知れるエピソードがありました。

今日、某ファミレスで昼食を取りました。

コロナ対策として、他のお客さんと等間隔で距離をとって座りたいと思っていたところ、ちょうどいい具合の席が空いていました。

そこに座って注文を終えた直後、初老の男性が隣に座りました。

チラッと見ると、マスクはしていますが顎にかけている状態で、口の部分は覆われていません。

「いやだなぁ~・・・」と思った瞬間、その老人はゲホゲホと咳をし始めたのでした。それも、口を何かで覆うことも無く、咳は止まりません。

近くの人は全員、不快そうな表情をしています・・・

私は、すぐに立ち上がって、別の席に移動しました。

新型コロナウィルス感染の危険性が隣り合わせの状況だというのに、とんでもないエチケット違反だと思いました。

マスクを口元に戻すか、腕で口を覆う仕草ぐらいできないのかと、食欲が無くなるような気分になったものです。

食事が終わって、あの老人に視線を移すと、別の事実が見えてきたのです。

よく見ると、その老人は、何かしらの吸引器のような器具を持っていました。酸素吸入をする器具が何かでしょうか?それを口に近づけて息をしていたのです。

あぁ、この老人は、呼吸器系の病気なのだと、その時はじめて理解できました。

私がすぐに席を立ったり、周囲の冷たい視線に、傷ついただろうなと察しがつきました・・・

しかし、仮に、初めからその状況が理解できていたとしても、私は席を立っただろうし、周囲もそれほど寛大にはなれなかったのではないかと思うのです。

ウイルス感染への注意喚起が生活の一部となっている状況で、どのような理由があるにしろ、咳をする時のエチケットは守る必要があります。

普段なら何でもないような事でも、現在のような状況下では、周囲が殺気立つ事態になり兼ねないと、つくづく思い知らされました。

無頓着に見えても、実はみんな神経質になっていて、他人に極めて不寛容になっているのを物語る出来事でした。

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