今週の月曜日、韓国人の取引先の方と仕事がありました。
休憩時間の時、彼らの一人が外でたばこを吸っていました。
彼が、ポケットから取り出したタバコの箱に、何やら興味深い写真が!
「ちょっとすみません。そのたばこを見せてくれませんか?」
「吸いますか?」
「いいえ、ちょっと箱の写真が気になったものですから。」
「あぁ、これね。日本の方には、珍しいみたいですねぇ。」
そう言って、タバコの箱を見せてくれました。これが実物の写真です。
写真の部分をアップにすると、こんな感じです。
お葬式の一場面を連想させる写真ですが、故人が喫煙していて、奥さんが泣いていて、お母さんが慰めているようなイメージです。
下のバングル文字は、「タバコを吸うと、短命になる。」と意味だそうです。
そうしていると、もう一人の韓国人の取引相手が喫煙所に来て、「僕も凄いのを持っていますよ!」と言って、見せてくれたのがコレです。
これは、台湾で売られている韓国製のたばこだそうです。
健康な肺と喫煙で真っ黒になった肺の写真です。「肺気腫」「肺がん」という漢字が見えます。私は、台湾語は理解できませんが、この警告表示も直接的な嫌煙表現なのだと推測できます。
海外では、喫煙を抑制するために、タバコの値段を高くしたり、箱に生々しい写真や過激な警告表示の言葉が印刷されています。
海外とはいっても、北米、西ヨーロッパ、オーストラリアなどでは、嫌煙が進んでいることは知っていました。しかし、シンガポールを除いて、アジアでは、まだまだ嫌煙はゆるいと思っていたのです。
お隣の韓国が、たばこ警告表示として、このような写真と言葉を採用しているとは思いませんでした。
世界では、このようなたばこのパッケージが当たり前になってきたのですね。
海外の嫌煙の流れと比較して、日本の禁煙キャンペーンは、確実に前進はしているものの、非常に緩やかです。
私の勤務する会社でも、去年から、喫煙所は一か所になり、たばこ休憩には時間制限が設けられました。
ですから、喫煙している私の同僚などは、徐々に喫煙できる場所が無くなっている現実から、効果的な禁煙方法を真剣に考え始めています。禁煙外来を受診している同僚は1人います。
禁煙や嫌煙の流れは、もう逆戻りすることは無いようです。
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