「そんなこと、言えた義理ではないだろう。。。」
最近、私が妻に対してよく思う事です。
私の妻は、いわゆる「片づけられない女」。
家事はさぼりがち、後片づけをせず、ゴミは放置、整理整頓が苦手で、いつも忘れ物ばかり。「この人の管理能力って、一体どうなってるの?」と不思議に思ってしまいます。
家事はほとんど私がやっていますが、私がいなければ、家は間違いなくゴミ屋敷になってしまうでしょう。
そんな妻ですが、9歳の娘に対しては、「キチンと後片づけをしなさい!」などと平気で言うわけです。
私も「どの口が言うとるんじゃ?」と呆れてしまうのですが、娘も妻から後片づけや整理整頓をしろと言われると、間髪を入れず反論するようになってきたのです。
「だって、ママだってやってないじゃない!」
こう反論されると、妻は親という立場を振りかざして、子供を威圧するしかなくなります。
「どうして親の言う事が聞けないの?」
子供も9歳(小学校3年生)にもなれば、納得がいく事なのか、理不尽な事なのかくらいは判断できるというもの。娘が「ママがやりっ放しなのに、なぜ私には片付けろと言うの?」と考えるのは、むしろ当然と言えるでしょう。
こうなると、妻はますます逆上して娘を𠮟りつけるので、私が割って入ります。
本当なら「ママの言うことを聞きなさい。」と娘を諭したいところなのですが、日頃から妻の怠惰な生活習慣を問題視している私としても、ここは一本筋を通しておく必要があります。
「まず、ママ。子供から、ママは何もしていないと言われてどうする? 子供に整理整頓しろと言うなら、自分から手本を見せろ。今のママは、とてもじゃないけど、子供に整理整頓しろなんて、言えた義理ではないでしょう。」
「それから、〇〇ちゃん(←娘の名前)。ママにいちいち片付けろと言われなくても、お片付けは毎日キチンとする必要があるんじゃない? ママがやってないから、〇〇ちゃんもやらなくていいわけじゃないからね。お片付け、整理整頓は常にキチっとやること!」
まず、こんな事を妻に言わねばならない事態が、私にとっては非常に情けないわけです。子供から「ママもやってない」と指摘されてどうしますか?
本来なら、母親が子供を諭して、子供が理解して実践すれば、この問題は解決であるはずです。
そう言えば、私が娘を学校に迎えに行って帰宅する時は、玄関で脱いだ靴は靴箱に入れ、ランドセルを片付けて、学校からの配布物を私に手渡し、手を洗います。また、20時には入浴し、洗濯物を片付けて、学校に行く準備をしてから就寝します。
しかし、私が仕事で帰宅が遅くなり、妻が娘を学校に迎えに行った時は、靴は脱ぎっ放し、ランドセルは床に放置、洗濯物も放置、学校に行く準備もせずに寝ています。
つまり、子供は、親がやる通りにやっているわけなのです。
親が子供を観察しているのと同様に、成長するにつれて、子供も親の言動をしっかり見ているのです。
親は子を映す鏡、子は親を映す鏡。
親という立場だけで子供を言い包めるなんて、せいぜい幼児まででしょう。
親は、「ママ(パパ)、そんなこと私に言えた義理?」なんて言われる事のないようにしたいものです。
子供に何かを諭す前に、自分の背中をちゃんと見せているのか、親も自問自答する必要がありますね。