来年度は、小学生になる娘。
自由奔放に育ててはいますが、世間一般の道徳心も養ってあげたいとの思いで、購入した本が、『イラスト版 子どものモラルスキル』。
サブタイトルが「言葉・表情・行動でみにつく道徳」となっています。著者は、筑波大学大学院の相川充教授と埼玉学園大学大学院の藤枝静暁教授。
内容は、「〇〇な時に、どうするべきか?」という問いに、「こんな気持ちになりがち」という例を挙げて、問題の解決方法をいくつか提示するような構成になっています。
全体的には、以下の4章となっています。
・「第1章 友だちに対するモラルスキル」
・「第2章 集団や社会に対するモラルスキル」
・「第3章 自分自身に対するモラルスキル」
・「第4章 命や自然、伝統、外国文化に対するモラルスキル」
各章で、「〇〇な時に、どうするべきか?」という例が多く提示されています。
使われているシチュエーション(状況)には、学校生活の事が多く取り上げられていますので、対象年齢の目安は小学生以上でしょう。
私の娘は、未だ小学生ではありませんが、現在の娘の生活から理解できるページを私が選んでいます。
内容を一緒に読んだり、娘に音読させたりしながら、問題を親子で話し合って、娘の意見を引き出す事を重視してやっています。
「なんで、この人は、怒ったのかな?」
「どうして、うれしくなったと思う?」
「こんな事をされたら、〇〇ちゃんだったら、どんな気持ちになる?」
道徳的に模範とされる言動を踏まえた上で、娘の本心としてはどう感じているか、どう思っているかなどを、言葉に出して表現させる練習を兼ねてやると、時として、面白い考え方に遭遇することもあります。
道徳は、一般論を押し付けて、子供を鋳型にはめるようでは無意味だと思います。
私個人的には、一つの問題提起に対して、子供は「どう思うか、なぜそう思うか」等々の問いかけで、子供の考えを上手く言葉として引き出して、物事を多角的に見る力と表現力を養ってあげたいと考えています。
娘は少し興味を持ってくれたのか、寝る前に本を開いて読んでいることがあります。
個人的な口コミレビューとして、内容的には良書だと思います。使い方次第では、多様な価値観を持った感性豊かな個人に育てる手掛かりにもなり得ます。
この一冊から学んだ事が、どのような形で娘の言動に現れるのか、ちょっと楽しみです。
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