異なる2つの文化の中で、2つを吸収する娘と、一触即発の夫と妻。普通の家族日記なんですけど、とんでもない話も頻発する家族の日記です。
PTA 役員決め

PTA 役員決め

先週、新年度になって初めての授業参観がありました。

授業参観自体はほのぼのとした雰囲気で終了。

授業中は、我が子を見るために、教室の中や廊下に多くの保護者がいました。夫婦で来ている方も多かったですね。

しかし、授業参観の後、学級懇談会になると、あれほどいた保護者が潮が引くようにす~っといなくなりました。参観時と比較すると、半分程度の保護者がしか残りませんでした。

あれほどいたお父さんたちは、私を含めて二人だけ。あとは全員お母さんたち。

 

主要な原因は、PTAの役員決めです。

PTAの役員決めの場にいなければ、抽選で何らかの役員に指名されることがありますから、欠席裁判さながらなのです。

今年も、事前にPTA入会の意思確認はありませんでした。例年通り、自動入会か強制入会を装って、役員を押し付けていくつもりです。

 

「え~、それでは、PTAの役員決めを始めさせていただきます。」

PTAの担当者2名がクラスの前面に来て、こう言います。

「まず、学年長に立候補される方はいませんか?」

こう問われると、一人の保護者(女性)が手を上げました。

「では、〇〇さんに学年長をお任せすることとします。次に、学級長、新聞部部長と副部長をやってくれる方はいませんか?(しばし重苦しい沈黙・・・) 誰もいないようなので、ここからはくじ引き抽選で各役員を決めていきます。」

この成り行きに、私は失望すると同時に、怒りすら覚えました。

役員決めの前に、PTA入会の意思を問うのが適切な順序のはず。PTA入会は保護者の自発的な意思に基づくという真実を隠して、なし崩し的に役員決めを強行してしまうPTAの悪しき慣習が今年も継続されているのです。

 

私は、PTAの問題意識の無さに我慢ならなくなりました。

「ちょっと、いいですか?」
「はい、何でしょうか?」
「唐突に役員決めが始まったんですが、役員決めの前に、保護者一人一人に、PTAに加入か非加入かの意思確認をするのが本筋ではありませんか?」
「それなら、もうやりましたよ!」

 

はぁ? もうやった?? 私は、あっけにとられました。

「そんな事、いつやりましたか?」
「事前に配ったプリントです。それに、今日のこの役員決めに出席か欠席かの意思表示をしてもらったはずですが。
「それは、今日出席か欠席かの意思表示であって、PTAに加入か非加入かを問うものではありません。」
「いや、今日この場にいるということが、PTAに加入しているという事でしょう。」

 

余りの図々しい言い分に、私も多少カチンとました。

「そんなフィッシング詐欺みたいなこと止めてくれませんか!」

私の口調も少し辛辣になったので、PTAの担当者も表情に余裕が無くなってきました。

恐らく、これまで、保護者から反論を受けたことが無かったのでしょう。

 

私は、続けていいました。

「まずは、各保護者にPTAに加入か非加入かを確認しましょうよ。その方が、後で揉めないですから。PTAは任意加入だと周知して、改めて各保護者に判断してもらえばいいわけです。」

すると、一人の担当者がこう言います。

「私たちに、そんな事を言われても困ります。」

間髪を入れず、私が畳み掛けます。

「あなたたち、PTAを代表してここに来ているんでしょう。そんな子供みたいな言い訳は通用しませんよ。あなたたちに言わんで、誰に言いますか?」


「そしたら、PTA会長に連絡してみます。」

何とも情けない代表団です。。。

 

私は、続けました。

「私が言っている事が、そんなに難しいですか? 各保護者に意思確認をすればいいだけでなんですよ。この場で、入会に同意なら手を上げてもらうとか、複雑なことではないはずです。」
「それなら、そうさせていただきます。え~と、皆さん、PTAに加入という事でいいでしょうか?」

保護者のお母さんたちは完全に沈黙。誰も何の反応もしません。。。。

 

しかし、私は、これで十分でした。PTA加入は、それこそ個人の自由ですからね。

まず、今年初めて、入会の為の意思確認が行われるという正式な手順を踏んだ事に意味があります。

私は、事前に用意していた「PTA非加入届」を担当者に手渡しました。

 

本来、PTA活動は自発的なボランティア。

今年は、これまでの自動入会や強制入会の悪しき慣習に、微力ながらくさびを打ち込みました。

ちょっと残念なのは、沈黙に徹している保護者の方々かな。。。

来年以降、このPTAが、透明性のある組織運営をやってくれることを望みます。

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